システムトレードを行う場合は何らかの判断基準が必要になってきますが、裁量トレードを行う場合は、基本的にインジケーター類は使っていません。

使うとしてもオシレータを各時間足でチェックする程度です。

と言うのもですね、僕の場合チャートにインジケーターをセットしてしまうと、そのラインが正しいラインで未来を導いてくれるような錯覚を起こしてしまうからです。

分析すると信じてしまう

例えば下記のチャートを見てみてください。
直近のドル円1時間足チャートです。

赤い線が14SMAで黄色い線が200SMAで表示させた物です。

GCやDCの判断として、線の向きや角度、乖離なども考慮すべきなのでしょうが、僕はパッと見た第一印象でチャートを捉えるので、線が1本でもあればその線がどういう状況なのかを考えなくてはいけません。

当然、聖杯のような魔法のパラメーターなんて存在しません。

1本でも分析するのが面倒くさいのに、MACDなど他のインジケーターと複合で考える事なんて出来ないんです。

上記チャートを例に出すと、一応①がGCで、②がDC、③がGCとなっています。

①は騙しで②と③はそれなりに良い動きをしていることが分かります。

おそらく、①のGCでロングにした場合は天井ロングになりますし、その失敗をした直後に②でショートを仕込みにくいと思います。

③に関しては後で見ると綺麗な形で上昇しているのでロングでエントリーしやすいかなとも思えますが、いずれも後で見た場合にそう思えるだけで未来の見えないリアルタイムでこのチャートと遭遇したときにどういう判断をするのかはその時の状況次第と言うことになります。

判断に迷うとインジケーターに頼ってしまい余計混乱する

インジケーターの使い方は人それぞれ自由度が高い(自由すぎる)ので、使いやすい物をピックアップして使っていることだと思います。

MACDが好きな人はMACDをベースにチャートを捉えるでしょうし、MA派の人も多いでしょう。

メインのインジケーターとなる物があって、それをベースに考え補足的にオシレーターなどを使っている人が多いでしょうね。

インジケーターのシグナルを頼ってしまうと、その場所でしかエントリー出来なくなります。
さらに、他のインジケーターのシグナルと複合化させてしまうと、エントリーポイントが激減し、機会損失にも繋がります。

見ているインジケーターが多ければ多いほどシグナルが減り分かりにくくなります。

下記画像は、先ほどのチャートにRSI14を表示させた同じチャートですが、先ほどの③のポイントがロングしやすいかなと思いましたが、RSIを表示させるとどうでしょうか。

RSI的に高値圏で推移しているので、ロングを仕込むにはちょっと躊躇する場面です。

ここで混乱してしまうんですよね。

MAのシグナルをベースに考えると、ラインクロス後に数個ローソクを確認しなくてはいけません。
これだとかなり遅いんです。

同場面でRSIは高値圏ですので、ロングよりもショートのタイミングを狙ってしまうシグナルになっています。

トレンド系のインジケーターとレンジ系のインジケータを組み合わせているので、このような現象がよくおきてしまい、とてもエントリーしにくい感じになってしまうんですよね。

RSIだけで考えると、四角で囲んだ左側で買いシグナルを確認できますが、MAが追いついておらず、これまた判断できない結果になっています。

トレンド系のインジケーター同士で組み合わせると相性が良さそうですが、インジケーターという物は、内部的に過去のレートで計算して線を引いていますので、シグナルが遅れる性質を持っていますので、現実的ではありません。

と、このような感じで「どうしたら良いのか分からない」状況に陥り機会損失、もしくはどちらかのシグナルを信じて感でエントリーしてしまう結果となりがちです。
※僕の場合です(;´∀`)

追求すれば改善する可能性は薄い

このインジケーターとあのインジケーターを組み合わせて、パラメーターをちょっと緩めに設定して、この時間足とあの時間足の複合で考えて、等のように過去チャートを追求していけば、勝率などが改善する可能性はあります。

先ほども言ったように、インジケーターの数が増えればシグナルが減ります。
そして、他の時間足チャートも判断材料にするとさらにシグナルが減ります。

そうやって絞り込んだシグナルでエントリーして負ける。

絶望しかありません・・・

自分の目でチャートを確認して、自分の意思で判断するのが裁量トレードなのですが、24時間動き続けて、停滞と加速が突発的に起こる相場を見続けることは不可能です。

こういう分析はシステムツールの方が得意ですので、インジケーターを使う人はシステムトレードの構築を考えた方が良いのかもしれません。

手法の追求はとても大事なことですし、必要不可欠なのではありますが、裁量向きではないかなと僕は思っています。

ネットで見るマルチディスプレイでトレードしている人や、インジケータが描画するラインでグチャグチャになっているチャートを見かけますが、ライン1本の意味をちゃんと把握できているのかな?と思ってしまいます。

結論

長年追い続けて考え続けて、今は休憩している状態ではありますが、この先もFXに携わっていく身として至った結論があります。

複雑な条件を組み合わせたトレードならシステムトレードしか無理。

裁量で成り行きエントリーは敗因の原因になることが多すぎるので、裁量するなら指し値注文に限定させるべき。

裁量エントリーで指値するポイントを探しやすく精度が高いのがフィボナッチだと今は思っています。
他のインジケーターは迷いを生むだけなので基本的に使わない。

フィボナッチもまだまだ初心者レベルなので、もっと追求していく価値は感じております。