ようやくまとまった動きの出てきたFX市場。
少し時間は掛かりましたが、概ね予想通りの展開となりました。

この先の展開を知りたい気持ちが強まるところではありますが、値動きの意味を考えずに焦ってトレードしても良い結果にはならないでしょうから、過去の値動きからこの先の動きを考えていきます。

ポンドドルに着目して分析を行います。

結論は最終章に記載しています。

トレンドの定義

日常的に使われている「トレンド」ですが、そもそも何を持ってトレンドと言えるのか?

扱うテクニカルによってトレンドの定義が人それぞれ違うんだと僕は思っています。

シンプルに期間の異なるMAを日足に設置して、それのGCでもトレンドと考える事もできますし、トレンドという言葉がいかに曖昧であるか。

先入観を持たずシンプルに考えるために、何もテクニカルを引いていないチャートから考えていきます。

ダウ理論

トレンドと言えばダウ理論がスタンダードな考え方だと思います。

ダウ理論は6個の理論の複合技でより信頼度が高まりますが、わかりやすい「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」で考えます。

今のチャートを見ると高値切り上げ安値切り上げとなっており、このまま高値切り上げ安値切り上げの法則が守られ続ける限りトレンドは継続します。

で、何がどうなったらこのトレンドが終わったと判断出来るのか?についてですが、模範解答としては「そのトレンドの法則が崩れるとき」です。

言葉では分かりにくいので、次の画像をご覧下さい。

トレンドの崩壊は2パターンあると考えられます。
一つ目が直近安値の更新、二つ目が直近高値の更新失敗です。

相場には「調整」という値動きがありますので、判断できる頃にはトレンド転換していたり、トレンドが終わっていたりすることも多いですが、あらかじめ予測を立てておくことで天井ロングは回避できると思います。

環境認識

今、どういう状況なのか?に着目するために、環境認識を行います。

次の画像は、テクニカルを何も引いていないポンドドル日足チャートです。

このチャートが発するメッセージを分析によって洗い出します。

リトレースメント

シンプルにこのチャートの「今」だけを見ると、コロナ前後で大きく落ちた価格が勢いよく戻している状態です。

次の画像は先ほどのチャートに、コロナ前の最高値からコロナ後の最安値までを引いたリトレースメントになります。

抵抗帯となっていた小さい青丸の箇所(FR61.8%)で抑えらた事に関しては、フィボナッチ使いであれば予測できたかと思います。

現状では、その抵抗帯となっていたFR61.8%を上抜けた上昇力の強いチャートになっています。

また、コロナによって大きく落ちたにも関わらず、38.2%を明確に下回っていないことから、買い圧力が強いことが読み取れます。

どうやらFR38.2%の部分に意味がありそうですので、次のチャートをご覧下さい。

直前の上昇に対して38.2%しか押せていない(戻せていない)、売り圧力のない調整波になっています。

これらの事を総合的に考えると、上がるべくして上がったチャートの様に見えてきます。

エリオット波動

エリオット的に今何波なのかが分かれば次の予測が立てやすくなりますので、人気のあるエリオット波動です。

一般的に、エリオット波動は「上昇5波下降3波」で構成されており、上昇3波が一番伸びやすいと言われています。
また、上昇5波もそれなりに伸びやすくなっています。

毎回毎々その通りに動くとも限りませんが、こちらもあらかじめ予測を立てておくことで、柔軟な対応が可能になります。

まずは、真っ白なチャートから考えていきます。

番号の振り方一つ間違えるだけで、この先の展開を大きく間違えてしまうので、できるだけ慎重に番号を振りました。
3波が一番短くなってはいけない、4波が1波の高値を下回ってはいけないなどの細かい制約がありますので、その辺を加味して振った番号がこちらになります。

今現在、どこまで伸びるのかはわかりませんが、上昇3波の途中です。
ここまでで分かる事としては、次に起こる4波が最大どこまで落ちるのか?と言うことです。

4波が1波の高値を下回らないのがエリオットですので、考えられるポイントはここになります。

上昇1波の天井が、ちょうどFR38.2%位になっているので、この近辺までは落ちてきてもおかしくありません。
FR38.2%を抜けてくるとちょっと展開が変わってきそうではありますが、上昇5波を拾うためにはFR38.2%付近での押し目買いが鉄板と言うところでしょうか。

月末ロンドンフィックス

どういう意図があるのか分かりません。
ここ最近というか、もうずっと月末ロンドンフィックスの時ポンドは上昇しています。

月末ロンドンフィックスだけを狙って夕方位に上昇しだしたタイミングでロングを仕込むだけで高勝率になるんじゃないの?って位に毎回安定して上昇しています。

今月はどうなるか分かりませんが、上記の分析通りの動きを作ってくるのであれば、確実にロンドンフィックスは起爆剤になります。

ただ、今回に関してはちょっと懸念があるので、総合として事項にまとめます。

総合分析

個人的に一番現実的なチャートだと思うのはこのチャートです。

ダウ理論の「高値切り上げ安値切り上げ」も守られていますし、ダウ理論の「トレンドは継続する」も維持できます。

上昇3波が少し強引な形ではありますが、エリオットを継続するためにはこの条件に収まらなくてはいけません。

リトレースメントもギリギリハマりそうな形です。

で、幸か不幸は今は月末付近なので、ロンドンフィックスを意識しなくてはいけません。

ロンドンフィックスの本番は31日の夕方以降です。

今までの傾向としてロンドンフィックスでは上昇する可能性が高いのですが、まだ2日間猶予があります。

今日を含めた3日間で上昇4波(調整波:下げ)を作るにしては急角度過ぎるし期間が短すぎます。
ロンドンフィックスを起爆剤にして上昇5波となる流れが分かりやすいと思っていたので、ロンドンフィックスが邪魔になっています(;´Д`)

しかし、今日を含めた3日間でロンドンフィックスを仕上げとした下落が起きないとも言い切れません。

という仮定も、上昇3波が終わったと思っているから生まれる発想でして、実はロンドンフィックス時も上昇3波が継続しているのかも知れません。
もう少し上昇3波が伸びたとすると、リトレースメントの38.2%ももう少し上に位置するはずですので、上昇1波の高値から離れて余裕が生まれます。

これらの条件を総合的に考えて判断するとなると、こうなります。

  • 上昇3波は終わっていない
  • ロンドンフィックス中も上昇3波かもしれない
  • 上昇4波が描くチャートは上昇1波の天井付近(突き抜けない前提)
  • 上昇5波は更なる上昇

って事はですよ、どこまで伸びるのかも分からない3波、いつ始まるのかも分からない4波を狙うよりも、あらかじめ予測できる上昇5波の開始地点でロングを仕込むのが安全なのじゃ無いかと。

画像で脳内イメージを表すとこんな感じ。

画像は日足での動きになるので、もう少し時間が掛かる見込みです。
8月の中頃位かな?

8月中頃まで何もしないのも面白くないので、4波の売りに参入するのも手の一つですね。

あくまでもシナリオの一つとして考えてみました。
途中でトレンドの定義が崩壊するかも知れないし、エリオットも崩壊するかもしれない。