FXとは「円とドル」「ユーロとポンド」など、異なる国の通貨を売買して利益を狙う取引のことです。
簡単に言うと、1ドル150円の時に1ドル札を両替して、151円になったときに両替した1ドル札を日本円に戻せばその差額が利益になります。逆に149円に値下がりすると損失になりますので、損失を作らないように考えるマネーゲームです。
FXはこの両替を1万通貨単位で行います。上記の例では1円の変動で1円の損益になりますが、1万ドルの場合だと、1円の変動は1万円の損益になるわけです。
取引数量が大きいか小さいかだけの話で、やっていることはただの両替なのです。
この両替を現金で行うのでは無くて、レバレッジを活用した証拠金で取引するのがFXです。
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目次
💱 通貨ペアの考え方(例:USD/JPY)

初心者はまず「ドルストレート」から取引するのが無難です(特にEUR/USDやUSD/JPY)。
FXの商品は「基軸通貨 / 決済通貨」の組み合わせで構成されており、次のパターンがあります。
- ドルストレート(USD/JPY、EUR/USDなど)
- クロス円(EUR/JPY、GBP/JPYなど)
- クロスカレンシー(EUR/GBP、GBP/AUDなど)
特徴項目 | ドルストレート | クロス円 | クロスカレンシー |
---|---|---|---|
USDの有無 | 含む | 含む(価格計算に) | 含まない |
取引量 | 最大級 | 多い(日本人に人気) | やや少なめ・組み合わせ次第 |
値動き傾向 | 安定、素直 | ボラ高め | 変則的・癖あり |
テクニカル性 | 効きやすい | 効くが乱高下もあり | 相場状況に左右されやすい |
情報量 | 非常に多い | 多い | 少なめ |
初心者向き | ◎ | ○(ただし慎重に) | △(上級者向け) |
📈 売買の基本:「買う(ロング)」と「売る(ショート)」
FXは買い注文と売り注文の両方が可能です。
相場が上がると思えば買い注文を行い、相場が下がると思えば売り注文から始められます。
種類 | 何を期待する? | 例(USD/JPY) |
---|---|---|
買い(ロング) | 価格が上がると利益 | 1ドル=100円 → 110円で利益 |
売り(ショート) | 価格が下がると利益 | 1ドル=110円 → 100円で利益 |
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ロング・ショートの使い分け
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注文から決済までの流れ
FXは新規注文と決済がセットになっており、決済が行われるまで(ポジション保有中)は損益が確定しません。


この画像は1ドルの注文を行った場合のフローになります。
- 150円:新規注文
- 149円:ポジション保有(1円の含み損)
- 151円:ポジション保有(1円の含み益)
- 152円:決済(2円の利益確定)
含み損・含み益があろうがなかろうが、決済するまでは損益は確定しません。
🎯FXの魅力まとめ
- 少ない資金でも取引できる(レバレッジ効果)
- 24時間いつでも取引できる(平日のみ)
- 上昇・下降どちらでも利益を狙える
- 株式よりもシンプル(通貨ペア数が少ない)
🚨FXの注意点
- レバレッジで資金を一気に失うリスクあり
- ギャンブル的な使い方はNG
- きちんと学べば「堅実な資産運用手段」にもなる
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