ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差をもとに、価格の変動幅を可視化できる便利なテクニカル指標です。
この記事では、ボリンジャーバンドの長所・短所、そして実際の相場で使える逆張り・順張り手法を初心者向けにわかりやすく解説します!
目次
ボリンジャーバンドの長所
ポイント | 内容 |
---|---|
① ボラティリティが一目でわかる | バンドが広がる=相場が活発、狭まる=落ち着いていると判断できる。 |
② 逆張りのタイミングが取りやすい | ±2σタッチで「行き過ぎ」と判断し、反転狙いのエントリーがしやすい。 |
③ 順張りにも対応可能 | バンドを抜ける動きは、トレンド発生のシグナルになることもある。 |
④ 他のインジケーターとの相性が良い | RSIやMACDなどと併用することで精度アップが期待できる。 |
ボリンジャーバンドの短所
ポイント | 内容 |
---|---|
① ダマシが発生しやすい | バンドタッチで反転せずにそのまま突き抜ける場面も多い。 |
② トレンド方向は読みづらい | ボラティリティの大小はわかるが、上昇・下降の方向までは示さない。 |
③ 相場環境に依存する | レンジ相場では機能しやすいが、トレンド相場では逆張りが裏目に出ることも。 |
④ 設定により精度が変化する | 期間やσの設定値を相場に合わせて調整しないと、機能しにくくなる。 |
実践①:逆張り手法(レンジ相場向け)

±2σにタッチした価格を「行き過ぎ」と判断し、反発を狙う手法です。
条件例
- インジケーター:ボリンジャーバンド(期間20、±2σ)、RSI(30・70)
- ロング:ローソク足が下側の2σにタッチ+RSIが30以下
- ショート:ローソク足が上側の2σにタッチ+RSIが70以上
イグジット
- 利確:±1σまたはミドルバンド(20MA)まで戻ったとき
- 損切り:±2σを明確に抜けたらカット
特徴
- 勝率は比較的高め
- トレンド発生時は損切りが不可欠
実践②:順張り手法(トレンド相場向け)

バンドの拡大(エクスパンション)に乗って、トレンドの発生を捉える手法です。
条件例
- インジケーター:ボリンジャーバンド(期間20、±2σ)、ADX(20以上)
- ロング:上側の2σをブレイク +Dが20以上で上昇中
- ショート:下側の2σをブレイク –DIが20以上で上昇中
イグジット
- 利確:バンドが横ばいに変化したら or トレーリングストップ
- 損切り:ミドルバンドを終値で割った/超えたとき
特徴
- トレンドに乗れれば大きな利益が狙える
- ダマシ回避には他の指標との併用が効果的
補足:おすすめの補助インジケーター
目的 | インジケーター |
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トレンド判定 | ADX、200MA(長期移動平均) |
ダマシ回避 | RSI、MACD、ローソク足パターン |
損切りラインの判断 | ATR、±3σの外側バンド |
まとめ
- ボリンジャーバンドは相場の「勢い」と「限界」を可視化できるツール。
- 逆張りと順張り、両方に応用可能だが、相場環境の見極めがカギ。
- 他のインジケーターと組み合わせて、精度の高いトレードを目指そう!