主要トレンドの出現を確認するためであり、トレンドを予測するためではない。
基本法則
①平均は全ての事象を織り込む
地震やその他災害といった神の所業も含まれる。
事象はマーケットが予測できない物ではあるが、直ちに価格に織り込まれ吸収されていく。
②トレンドには3種類ある
- 主要トレンド
- 1年から数年間継続する
- 二次トレンド
- 主要トレンドの調整
- 主要トレンドの半分前後の戻しが発生
- 3週間から3ヶ月間継続する
- 小トレンド
- 二次トレンドの調整
- 3週間未満継続する
- 二次トレンドの調整
③主要トレンドは3段階からなる

- 先行期(プロの買い集め)
- 追随期(一般投資家も参入して大きな値動き)
- 利食い期(遅れて入った人の買いとプロの売り抜け)
これはエリオット波動の推進波(上昇三派)と同じ考えに当たると思う。
④平均は相互に確認されなければならない
相関関係のある商品は相互にトレンドが確認できなければならない。という意味であるが、FXにおいてはあまり関係ないのかもしれない。
⑤トレンドは出来高でも確認されなければならない
TradingViewの場合は、その業者の出来高が表示されているらしいので使えそうではあるが、MT4の出来高はティック量なので、実際の出来高と意味が異なるため使えない。
⑥トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する
- 安値高値切り上げが続く間は上昇トレンド継続
- 安値高値切り下げが続く間は下降トレンド継続
重要なもの
「②トレンドには3種類ある」と「③主要トレンドは3段階からなる」
環境認識は上位足で行うべきと言われる理由は、「②トレンドには3種類ある」からきている。
相場はフラクタル構造であるため、今見ているトレンドが上位足でどんな状態にあるのかが重要なポイントになるからだ。

例えば、主要トレンドが赤線、二次トレンドが紫線だとする。
紫線では下落トレンド中なので売りで入れると勘違いしてしまうかもしれないが、主要トレンドでは、転換のターンにあたるので、二次トレンドだけで判断してしまうと損切りする結果になってしまう。
このように、今の環境を認識することが重要である。今自分はどのトレンドの波に乗っているのか、乗ろうとしているのかが大事なのだ。
また、今の波が主要トレンドの波だとしても、推進3波なのか5波なのかも把握することが重要である。
⑥トレンドは明白なシグナルが出るまで継続する
ダウ理論の代名詞といって差し支えないであろう、安値と高値の関係性でトレンドを判断する方法。
画像はドル円の週足チャート。
もう数週間も膠着状態でひどくレンジではあるが、週足レベルの分析では、まだまだ上昇トレンド継続中だとわかる。

ダウ理論を使うと、トレンドの転換確定を待つ必要がある(水平線の部分)ので、トレンド転換が確定するまでには数ヶ月~数年掛かってしまう欠点がある。
ダウ理論はあくまでもトレンドの方法性を確認するための方法であって、短期売買勢がトレードシグナルに使うものではない。
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