何を基準にFX業者を選べばいいのか?
その答えは、何を重視するのかで変わります。
- スプレッド
- レバレッジ
- ボーナス
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、以下の情報を参考にして考えてみてください。
✅ 結論
私の結論としては、こうです。
- FXに10万円以上お金を使える人は国内業者
- そんなにお金がない人は海外業者

個人的な意見としては、数万円でFXをやりたいのなら海外業者一択です。
比較項目 | 国内業者 | 海外業者 |
---|---|---|
初期資金 | 多い | 少ない |
最大レバレッジ | 25 倍 | 1,000 倍以上 |
スプレッド | 狭い | 広い |
ボーナス | なし | あり |
ゼロカット | なし | あり |
💰 初期資金とレバレッジ
FXは証拠金取引ですので、トレードするためには証拠金が必要になります。
価格 × 数量 ÷ レバレッジ = 必要証拠金
例えば、1ドル150円でドル円を1万通貨トレードするとこうなります。
- 国内業者
- 150円 × 1万通貨 ÷ 25倍 = 60,000円
- 海外業者
- 150円 × 1万通貨 ÷ 1000倍 = 1,500円
国内業者は最大レバレッジが25倍であるため、1万通貨トレードするためには最低60,000円の資金が必要になります。対して海外業者は同じトレードをするのに必要な証拠金は1,500円だけで大丈夫なのです。



高いレバレッジを使えば初期資金が少なくても大丈夫!
ただし、無茶なトレードをしないように気をつけたい!


↕️ スプレッド
スプレッドは狭い方が有利です。


たとえば、XMのスタンダード口座の場合、ドル円のスプレッドが22ポイント(2.2Pips)ありますので、Ask値148.420でロングした場合、Bid値が148.420以上にならない限りスプレッドで損をします。
ところが国内業者はスプレッドが狭いので、ドル円で0.2Pipsとかの業者が多いです。
XMでトレードした場合、2.2Pips利益方向に推移してやっとプラスマイナス0になるのに、国内業者だと2.2Pips推移した時点で、2.0Pips分の利益が発生しているんですね。
価格推移 | 国内業者 | 海外業者 |
---|---|---|
+ 0.0 Pips | – 20円 | – 220 円 |
+ 0.2 Pips | ± 0 円 | – 200 円 |
+ 0.4 Pips | + 20 円 | – 180 円 |
+ 0.6 Pips | + 40 円 | – 160 円 |
+ 0.8 Pips | + 60 円 | – 140 円 |
+ 1.0 Pips | + 80 円 | – 120 円 |
+ 1.2 Pips | + 100 円 | – 100 円 |
+ 1.4 Pips | + 120 円 | – 80 円 |
+ 1.6 Pips | + 140 円 | – 60 円 |
+ 1.8 Pips | + 160 円 | – 40 円 |
+ 2.0 Pips | + 180 円 | – 20 円 |
+ 2.2 Pips | + 200 円 | ± 0 円 |
+ 2.4 Pips | + 220 円 | + 20 円 |
スキャルピングをするなら、この差は無視できないレベルです。



だから、スプレッドは狭い方がトレードに有利なのです。
💰 ボーナス
海外業者は、入金ボーナスやトレードによって発生するポイントボーナスのような仕組みがあることが多いです。
たとえば、新規口座を作ったときにもらえる初回ボーナスや、入金額の20%~100%のボーナスがもらえるキャンペーンがあったりします。
このようなボーナスは、日本の法律で禁止されているため、国内業者でボーナスは原則受けられません。
😵 ゼロカット
FXはロスカットの仕組みがあるので、基本的には入金額以上の損失を被ることはないとされています。
しかし、ごくまれに次のようなパニック相場になることがあります。
- リーマンショック
- スイスフランショック
このような状況下においては、一瞬で価格が飛ぶことがありまして、ロスカット処理が追いつかずマイナス残高になることがあります。
たとえば、10万円しか入金していない口座で、一瞬のティックで価格が飛んでしまい20万の損失が出てしまうようなケースです。
国内業者の利用者は、この損失を支払う義務(追証)がありますが、海外業者はマイナス残高をゼロにリセットしてくれる仕組みがありますので、どんな状況においても追証が発生することはありません。
❓ 選定基準の考え方:自分に合った業者を選ぶには?



何を重視するのかで決めればいいけど、数十万レベルのお金をトレードに使える人は、国内業者を使った方が恩恵は大きいと思うよ
国内業者を選ぶべき人 | 海外業者を選ぶべき人 |
---|---|
安心・信頼性重視(金融庁ライセンス) | 少額でハイレバ一発逆転を狙いたい |
税金を一律にして管理を簡単にしたい | ゼロカット(追証なし)でリスク管理したい |
レバレッジを抑えて堅実に取引したい | MT4/MT5を使って自動売買やEAを運用したい |
スプレッドコストを抑えたい | ボーナスを利用して軍資金を増やしたい |
スワップポイント狙いや裁量トレードが中心 | 多様な商品(仮想通貨・指数・貴金属など)を取引したい |
📌 注意すべき点(国内・海外共通)
- 国内業者でもロスカット水準や滑りには注意
- 国内業者はゼロカットシステムがないため、急激に滑った場合は追証(マイナス残高返済必要)が発生する可能性あり
- 海外業者は、マイナス残高になってもリセットされる(返済不要)
- 海外業者は出金拒否の噂があるため、評判・運営歴・出金実績を事前に確認
- XMは安全
- 妙にサービス条件が良い業者は要注意
- 税制面の違いは確定申告や年収によって重く響く(後述)
- トレードによる所得が年間195万以下の場合は海外の方が税率が低い
- 安定的に稼ぎたい/税金を明確に管理したいなら
- 国内業者(20.315%固定)
- 少額ハイレバで一発狙い/ゼロカット必須なら
- 海外業者(ただし高所得者は要注意)
🛃 FXの税金
項目 | 国内FX業者(金融庁登録) | 海外FX業者 |
---|---|---|
税区分 | 申告分離課税(先物取引に係る雑所得等) | 総合課税(雑所得) |
税率 | 一律 20.315%(所得税15% + 住民税5% + 復興税0.315%) | 所得に応じて5%~最大55%(累進課税) |
損益通算 | 同じ区分内(株式先物・日経225先物など)と通算可能 | 他の雑所得と通算可能だが、国内FXとは通算不可 |
繰越控除 | 最大 3年間損失の繰越可能(要確定申告) | 原則なし(翌年以降の利益と相殺できない) |
年収の影響 | なし(いくら稼いでも税率固定) | あり(他の所得と合算され、税率上昇) |
税務処理の複雑さ | シンプルで明確 | 所得合算や控除の影響で複雑になりやすい |
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