
数日間ドル円ショートしてたら、マイナススワップが大変なことに・・・
このような経験はないでしょうか?
FXにおいて、「スプレッド」と「スワップポイント」は、無視できないほど重要なコストでなのです。
スワップは3倍デーという日がありまして、迂闊にポジションを持ち越してしまうと一気にマイナス額が膨らむことも少なくありません。
また、スプレッドはFX業者の手数料のようなものですので、気づかぬうちに大金を搾取されていることになります。
スワップとスプレッド。正しく理解しておいた方が損が少ないです。
スプレッドとは?
スプレッドとは、通貨の「売値(Bid)」「買値(Ask)」との価格差のことです。
「買う」時は少し高めの価格(Ask)、「売る」時は少し安めの価格(Bid)が提示されています。


画像の例では、USD/JPYの価格が次のようになっており、この差額(スプレッド)が実質的な取引コストになります。
- Bid(売値):145.899
- Ask(買値):145.926
- スプレッド:27 Points(2.7 Pips)
どちらの方向で注文を出しても、2.7Pipsの損失を抱えた状態でスタートします。
注意点
スプレッドは、エントリーした時点で発生する取引コストです。
たかがスプレッド。されどスプレッド。スプレッドは数量が大きくなるほど金額も大きくなりますので、馬鹿にできないコストになります。
- 1万通貨:270円
- 10万通貨:2,700円
- 100万通貨:27,000円
このコストがトレードするたびに掛かっているので、スプレッドは狭い方が残せる利益が多くなります。
たとえば、この業者で100万通貨のトレードを100回やったとした場合、スプレッドだけで270万円掛かった計算になります。しかし、スプレッドが1/10の業者で同じトレードを行ったとすると、スプレッドのコストは27万円で済むわけです。
250万近い差があるのは大きいですよね。
スプレッドは狭い方が良い
スプレッドコストは、取引毎に掛かってきますので、トレード回数が多い人ほどスプレッドは安い方が良いです。
スプレッドは業者によってバラバラなのですが、全体的に国内業者はスプレッドが安く、海外業者はスプレッドが高くなっています。
国内海外 | 業者名 | スプレッド(参考値) |
---|---|---|
国内 | DMM FX | 0.2 PIPS |
国内 | GMO クリック証券 | 0.2 PIPS |
海外 | BigBoss | 1.8PIPS |
海外 | XM (standard口座) | 2.7 PIPS |
海外 | XM (Kiwami口座) | 0.8 PIPS |
国内業者は独自のプラットフォーム(取引画面)、海外業者はMT4を使っているケースが多いです。
MT4を使っている業者は、顧客がトレードしたスプレッドの一部をMT4の開発元(MetaQuotes社)に支払う義務があるため、スプレッドが高くなっています。



国内でトレードできるくらいの資金力がある人は、わざわざスプレッドの高い海外業者を使う必要はありません。
海外FXはスプレッドが高いですが、それを補えるほど強力なレバレッジやメリットがありますので、何を優先して考えるのかは本人次第です。


数銭のスキャルピングをするなら、スプレッドコストが低い方が利益を上げやすいです。ある程度ホールドするトレードならスプレッドはあまり関係してきませんので、海外業者を使う選択もアリかと思います。
XM KiwamiのようにMT4を使っている業者でもスプレッドが安い口座もありますので、スプレッドを安く済ませたい人は、よく検討する価値はあります。
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スワップポイントとは?




日本円は金利が低い通貨。米ドルは金利が高い通貨です。
金利差のあるペアで売買をしてポジションを持ち越した場合、その金利差を埋める調整が行われます。これをスワップポイントと呼びます。
スワップは、ポジションを翌日に持ち越すと、自動で付与(または徴収)されます。また、木曜日はスワップ3倍デーですので、平日の3倍分のスワップが一気に付与されてしまうので、注意が必要です。
MT4の表示時間は現地時間で表示されています。日本時間では次の時間で持ち越し判定が行われます。
- 夏時間:朝6時
- 冬時間:朝7時
仕組みの説明
- 高金利通貨を買う → スワップを受け取る
- 高金利通貨を売る → スワップを支払う
※下記計算は、1ドル150円、1ロット(10万通貨)での取引として計算
ケース1:USD/JPYを買い翌日に決済
- 新規注文:米ドル(高金利)を買い
- 決済注文:円(低金利)を売る
- → 3.59 USDのスワップを受け取り



XMの買いスワップ:3.59 USD
538.5円のスワップを受け取れる。
ケース2:USD/JPYを売り翌日に決済
- 新規注文:米ドル(高金利)を売り
- 決済注文:円(低金利)を買う
- → -28.01 USDのスワップを支払い



XMの売りスワップ:-28.01 USD
-4201.5円のスワップを支払う
ケース3:木曜日にUSD/JPYの売りを持ち越す
- 新規注文:木曜日に米ドル(高金利)を売り
- 決済注文:円(低金利)を買う
- スワップ:-28.01 USD × 3 = -84.01 USD



木曜日に持ち越しただけで、12,601円のマイナススワップが発生
スワップの注意点
- スワップポイントは業者ごとに異なる
- 毎日変動し、金曜には3日分が付与される
- 高金利通貨でもマイナスになることもある(業者設定による)
まとめ表
項目 | スプレッド | スワップポイント |
---|---|---|
内容 | 買値と売値の差 | 通貨間の金利差による受取 or 支払い |
発生タイミング | 注文と同時 | ポジションを日またぎで保有したとき |
種類 | 原則固定 or 変動(相場次第) | 日々変動(経済状況や政策金利に影響) |
コスト or 収益 | 取引コスト | 収益にも損失にもなり得る |


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