
ロングとは買い注文のことです。この先値上がりすることを見越して安いところで買い、値上がりしたところで決済します。その値幅が利益になります。
ショートは売り注文のことです。この先値下がりすることを見越して高いところで売り、値下がりしたところで決済します。
以下に、使い分けの基本的な考え方を整理します。
目次
買い注文と売り注文の違い
ロング
買い注文は、安いところで買って高いところで売れば利益が出ます。
たとえば、1ドル150円の時に1万通貨ドル円をロングして、その後1ドル151円になった時点で決済することで1万円の利益を得られます。
買ったときの値段と売ったときの価格差が損益になります。
ショート
ショートは株式相場で言うところの空売りのことです。
手持ちの通貨を持っていないのに、売りから始められる仕組みは次の通りです。
- FX会社から通貨を借りる(1万通貨)
- 借りた通貨を売却する(1ドル151円)
- 価格が下落したら買い戻す(1ドル150円)
- FX会社に返却する(1万通貨)
この流れを図解で説明するとこうなります。




FX会社は手数料で設けていますので、客が損をしようが関係なく、貸した通貨が返ってくれば問題がないのです。
ロング(買い)の使いどころ

価格が上がると予想するときにロングを行います。
状況 | ロングが有利な理由 |
---|---|
経済指標が良い(GDP上昇、雇用改善など) | 通貨や株に対する信頼が高まり買いが入る |
上昇トレンド中 | 高値更新が続く局面では順張りで利益を狙える |
サポートラインに到達 | 過去に反発している価格帯で反発を狙う |
ショート(売り)の使いどころ

価格が下がると予想するときにショートを行います。
状況 | ショートが有利な理由 |
---|---|
経済指標が悪い(失業率悪化、利下げ観測など) | 通貨や株に対する不安が強まり売られる |
下降トレンド中 | 安値更新が続く局面では順張りで売りが有利 |
レジスタンスラインに到達 | 上値が重い価格帯での反落を狙う |
ロングとショートの使い分け早見表

相場状況 | 取るべきポジション | 理由 |
---|---|---|
上昇トレンド | ロング | 順張りで利益を狙う |
下降トレンド | ショート | 順張りで利益を狙う |
高値圏で反転しそう | ショート | 天井からの反落を狙う |
安値圏で反発しそう | ロング | 底打ちからの上昇を狙う |
補足ポイント
FXで利益を出すための原則は次の通りです。
- 安く買って高く売る
- 高く売って安く買う
何を持って安い高いを判断するのかが重要なポイントになるのですが、その方法は色々とあります。
上記画像で使っているトレンドラインの他に、移動平均線などのテクニカル指標を使うなどの方法もあります。
なんとなく安いから・・・という理由でトレードをしていては勝てませんので、安い高いの判断ができるように練習を積み重ねることが重要です。

初心者がなんとなくトレードやって勝てるほどこの世界は甘くはありません。
利益を出すためには値幅が必要です。
そのためには安いところで買って高いところで売るが鉄則です。
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