
収束 → 拡散 → トレンド開始を見抜く手法にも応用可能
他のモメンタム系インジケーター(RSI・MACD)と組み合わせると精度が向上
- 概要
iBands
は、ボリンジャーバンドの上限・中央値(移動平均)・下限の値を取得する関数です。- 価格の変動範囲と偏差を視覚化し、逆張りや順張りの判断材料として活用されます。
- 特徴
- 移動平均を中心に±標準偏差で上下にバンドを描画
- 通常、「価格は±2σ内に収まる」性質を利用し、バンド外での反転やバンドウォーク(トレンド継続)を判断
- 上バンド付近 → 買われすぎ、下バンド付近 → 売られすぎ と解釈されることが多い
- 逆張りだけでなく、バンドの拡大・収束を利用したブレイクアウト戦略にも応用可能
目次
構文
double iBands(
string symbol,
int timeframe,
int period,
double deviation,
int bands_shift,
int applied_price,
int mode,
int shift
);
パラメータ名 | 内容 |
---|---|
symbol | 通貨ペア名NULL = 現在のチャートのペア |
timeframe | 時間足0 = 現在のチャートの時間足 |
period | 移動平均の計算期間(例:20) |
deviation | 標準偏差の倍率(例:2.0) |
bands_shift | バンドのシフト(通常は 0) |
applied_price | 適用価格PRICE_CLOSE PRICE_OPEN PRICE_HIGH PRICE_LOW PRICE_MEDIAN PRICE_TYPICAL PRICE_WEIGHTED |
mode | 取得対象のラインMODE_MAIN MODE_UPPER MODE_LOWER |
shift | シフト取得するバーの位置0 =現在, 1 =1本前… |
使用例
// 通常の設定で現在バーのボリンジャーバンドを取得
double upper = iBands(NULL, PERIOD_H1, 20, 2.0, 0, PRICE_CLOSE, MODE_UPPER, 0);
double middle = iBands(NULL, PERIOD_H1, 20, 2.0, 0, PRICE_CLOSE, MODE_MAIN, 0);
double lower = iBands(NULL, PERIOD_H1, 20, 2.0, 0, PRICE_CLOSE, MODE_LOWER, 0);
// 現在価格が下バンドを下回ったら逆張りの買いサイン
if (Close[0] < lower) {
Print("ボリンジャーバンド下限を下抜け → 売られすぎの可能性(買いサイン)");
}
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