
iMomentum は、相場の勢いを最も単純な計算で捉える古典的かつ有効なオシレーターです。
特にトレンドの「加速」や「反転初期」をとらえるのに有効で、ADXや移動平均との併用で精度を高めることが可能です。
- 概要
iMomentum
は、過去の価格と現在の価格を比較して、相場の勢い(モメンタム)を数値化する関数です。- トレンドの初動検出や逆張り判断に使用される、シンプルかつ代表的なオシレーター系インジケーターです。
- 特徴
- 現在価格 ÷ N本前の価格 × 100 で計算される
- 値が100より上 → 上昇モメンタム、100より下 → 下降モメンタム
- 上昇・下降の加速減速を数値として捉える
- RSIやMACDのような補完指標として使われることが多い
- 節目の「100ライン」やピーク/ボトムを基準にトレンド判断
目次
構文
double iMomentum(
string symbol,
int timeframe,
int period,
int applied_price,
int shift
);
パラメータ名 | 内容 |
---|---|
symbol | 通貨ペア名NULL = 現在のチャートのペア |
timeframe | 時間足0 = 現在のチャートの時間足 |
period | モメンタムの計算期間(例:14) |
applied_price | 適用価格PRICE_CLOSE PRICE_OPEN PRICE_HIGH PRICE_LOW PRICE_MEDIAN PRICE_TYPICAL PRICE_WEIGHTED |
shift | シフト取得するバーの位置0 =現在, 1 =1本前… |
使用例
// モメンタム値の取得(14期間、終値ベース)
double momentum_now = iMomentum(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 0);
double momentum_prev = iMomentum(NULL, 0, 14, PRICE_CLOSE, 1);
// トレンド変化のシンプルな検出
if (momentum_now > 100 && momentum_prev <= 100) {
Print("モメンタムが100を上抜け → 上昇トレンドの初動かも");
} else if (momentum_now < 100 && momentum_prev >= 100) {
Print("モメンタムが100を下抜け → 下降トレンドの初動かも");
}
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