
CCIはRSIと並んで人気の逆張り系オシレーターです。
CCIはRSIよりもハッキリと上下運動するので、オシレーターとして機能しやすい反面、敏感に動きすぎるのでだましには注意が必要です。
CCIとは

CCI(Commodity Channel Index)は、トレーダーやテクニカルアナリストによって使用されるテクニカル指標の一つです。CCIは、価格の変動が平均的な変動範囲からどれだけ逸脱しているかを測定することで、過買いや過売りの状態を判断するのに役立ちます。
CCIの計算
CCIは、以下の計算式で求められます:
CCI = (Typical Price – SMA) / (0.015 * Mean Deviation)
Typical Price(典型的な価格)は、高値・安値・終値の平均値を表します。SMA(Simple Moving Average)は、指定された期間のTypical Priceの単純移動平均です。Mean Deviation(平均偏差)は、指定された期間のTypical Priceの終値とSMAの差の絶対値の平均です。
CCIの使い方
CCIの使い方は基本的にRSIと同じですので、単体では機能しにくいです。そのため他のインジケーターと併用することをお勧めします。ここではMACDと併用して説明します。
CCIの値は、通常-100から+100の範囲で表示されます。CCIが+100を超える場合は買われすぎ、-100を下回る場合は売られすぎであることを示しています。
逆張り型

CCIが100%を割り込み、MACDも売りサインが出ているのでタイミングを合わせやすいチャートです。
下落中もCCIは上下しておりますので、判断が難しいところではありますが、売りサインとしては100以上から100を勢いよく割り込む。買いサインとしては-100以下から-100を勢いよく突き上げる場合に、他のインジケーターと併用したサインで判断すると使いやすくなります。
トレンドフォロー型

CCIが-100から上抜き、MACDのクロスサインが出たタイミングでエントリーし、+100を割り込んだところでクローズするだけで、相当な値幅を獲得できるチャートパターンです。
本来の使い道としては逆張りですが、このようにトレンドフォロー用として使用することも可能です。
ダイバージェンス

いわゆる逆行現象で、オシレーター先行で動いてその後価格が後で付いてくる感じです。
RSIと同様にCCIでもダイバージェンスが発生します。
RSIとCCIの違い

RSIよりCCIの方がハッキリした動きをするほかに、具体的に何が違うのかは次の通りです。
RSI: 相対的な強さや弱さを測定することが主な目的です。
CCI: 価格の変動が平均的な変動範囲から逸脱しているかを評価することが主な目的です。
価格の変動分を計測した物がRSIで、平均的から外れた動きを計測する物がCCIという感じです。